「AIを導入しました」という言葉は、この数年でずいぶん軽くなりました。デモでは動くのに、現場では誰も使っていない——そんな“なんちゃってAI導入”は、珍しくありません。だからこそ、候補者のみなさんが「この会社の事業は、本物なのか?」と問うのは、当然のことだと思います。この記事は、その問いに正面から答えるために書きました。
「AIを入れました」は、ゴールではない
私たちAZOO(WASIMIL)のミッションは「データ×AIで観光立国をする」こと。ホテル運営を支えるプロダクト「WASIMIL」と、業務そのものを自動化するAIエージェント「Kanko AI」を、宿泊業の現場に届けています。
ただ、ソフトウェアもAIも、「入れたら成果が出る」ものではありません。現場の業務に溶け込み、運用が変わり、数字が動く——そこまで到達してはじめて価値になります。私たちが大切にしているのは、その「最後の1マイル」を軽視しないことです。
AZOOが「本当に動く」ためにやっている3つのこと
1. 評価で律する(Eval-driven development)
AIの出力を「なんとなく良さそう」で世に出すことはしません。ハルシネーション(もっともらしい誤り)や、回答の関連性・有用性を、ユースケースごとの評価指標で測りながら改善します。“それっぽい”ではなく“実務で使える”を基準にする。これは、プロダクト開発の思想として根づいています。
2. 現場の業務フローに乗せ切る
AIは、既存の業務に自然に溶け込んではじめて使われます。デプロイメント・ストラテジスト(DS)が現場に入り、実際のオペレーションに合わせて調整し、使われる状態までつくり込みます。「導入して終わり」にしないための役割です。
3. 現場の声をプロダクトに還元する
うまくいったことも、いかなかったことも、現場の反応はそのままWASIMIL・Kanko AIの改善に反映されます。導入とプロダクト開発が地続きであること。これが、単なる“AI導入支援”との決定的な違いです。
「バーティカルAI」だからできること
汎用的なAIツールは、どんな業界にも“それなり”に効きますが、どこにも深くは刺さりません。私たちは宿泊業という一つの業界に特化(バーティカル)しています。ホテルの予約・問い合わせ・帳票・オペレーションログといった現場のデータと業務を深く理解しているからこそ、“動く”ところまで作り込める。特定の業界に張るからこそ持てる強みです。
候補者のみなさんへ:本物かどうかの見極め方
「本物かどうか」は、きれいなスライドではなく、現場での使われ方に表れます。私たちは、その実際を包み隠さずお話しできます。気になる方は、ぜひ一度、カジュアルに話しましょう。



